春分の日。
朝雪は降っていたけど、今は暖かい陽がアトリエに入ってきてくれて嬉しい。
太陽の陽は、いつも感覚を呼び戻してくれる。
言葉にならない、その感覚に満たされて、有り難くて、手を合わせる。
数日前、久しぶりにいくつかのギャラリーを巡った。
その途中、ふっと気付くと小さい川に白鷺がいた。
しばらく立ち止まって見ていた。
飛び立たないかなぁと思ってたけど、白鷺はただずっとそこに立っていて。
その場を去るのが惜しいなと思いながら、その場を離れた。
アトリエの中で椅子に座りながらあの白鷺を思い出している。
今、どこかの空を、風を受けながら飛んでいて、
どんな風景を見ているだろうって、そう考えると、
あの一羽の白鷺と、今ここに居る自分が見えない一本の線で繋がる。
白鷺が見ている世界や、受けている風の感覚や風の音を想像してみる。
そんなこと考えてたら、梨木香歩さんの「渡りの足跡」、読みたくなった。
....ちょうど昨日友人に貸してしまったので、戻ってきたらまた読み返そう。
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