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先日、12月22日、

個展「世界を孕む」終了しました。

個展へご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。

12月7日から始まり、14日間の展示でしたが、

もっともっと、長く感じられる時間となりました。


在廊してた時に何人かの方に、

「この白鯨の間に立った時に、入口の前に立ってるかのように感じました。」と、

そんな風に言って頂けたことがありました。

私自身も今回描いた新たな白鯨が仕上がっていくうちに、

同じようなことを感じ、

そしてギャラリーに展示した対の作品の前に立っていると、

その感覚が強く確かなものに感じました。


白鯨を対としたことで、入り口を創ったんだな、と思いました。

言い換えれば、入り口にまだすぎないんだな、と。

そしてその入り口の奥に広がる空間こそが、

自分が辿り着きたいと思っていた場所なんだな、と。


どんな景色かまだはっきりとは見えないけれど、

そこへ辿り着けるのかわからないけれど、

でもその場所がこの先にあることに感覚が確かに触れ、

きっと自分は、その入り口のドアを開こうとするんだろうな、と思いました。



不在時にも、会場に残して下さった言葉や、

在廊時にお話しした言葉、自分の中に大切に刻んで、

この先の制作とまた向き合っていきたいと思います。

きっとこの先、ここで頂けた時間が、言葉が、自分の背中を支えてくれたり

そっと押してくれたり、何度も思い出すんだろうな、と思っています。


今年は12月からとても冷え込み寒い期間でしたが、

会場まで作品に会いに来て下さった皆さま、

作品を心に留め一緒に持ち帰るように、帰っていって下さった方の姿、忘れません。


そして、この個展を行う機会を頂けました、

ギャラリー創、本庄さん、本当にありがとうございました。



2024.12.26





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